スペリオールの新連載を読んだ

あーつまんねえ。これだからビッグコミック読む気が失せるってもんだ。もっとも『先生がいっぱい』しかいつも読んでないけど。それも最近ネタの底が見えてきたみたいで微妙。

で、その新連載『昆虫鑑識官ファーブル』のコトなんですがヤバイ。何って主人公の元鑑識官が無表情でヤバイ。連続殺人事件があって容疑者が一人しか出ず当たり前のようにそいつが犯人。かませ犬いない。しかも3頁でそれが判明する。犯行の動機は「人を殺す瞬間だけ自分の生が感じられる」ヤバイ。榎本ナリコだって今更言わない。さらにその犯人が主人公の妹の殺害犯で、とっちめた犯人を「肉親の敵をとるのは自然な本能だ」みたいなことをぬかしながらタコ殴り。キ印。そんな陰惨な事件の後、爽やかな顔で「妹のような犠牲者をもう出したくない」という理由で鑑識官に復帰。このタイミングで言うセリフじゃねえ。やめろ不適合者。ていうか復帰までの葛藤逡巡も無かった。とってつけすぎヤバイ。

   へたくそ やめて かえれ 

なんとなくアフタヌーンの新連載『秋場所!』を思い出しました。アレもサイコーにやばかった。「ハイテク犯罪相談室(仮)」にいる新人がいのいちにやってるのはファイル交換ソフトの実演。「まあ釣りみたいなモンですかねェ」「自分再起動中で」「アシがつくようなポカするはずない」などの名言を連発してヤバイ。相談者のハメ撮り(正確には違う)動画のダウンロードヤバイ。撮影者である元彼を問い詰めてプッツンする相談者ヤバイ。「なんかあたしホントバカみたい」が鉄パイプ大上段横薙ぎの宣告ヤバイ。さらに知り合いの刑事が途中で止めて「十分だろ 止めるのが遅れちまったな」超ヤバイ。言動がほぼ未必の故意。血だらけで倒れてる元彼ほっぽって「すまなかった」ヤバイ。死んだら半分はお前の責任だ。さらに問題の動画ファイルの除去に黙ってウイルスを持ち出す新人ヤバイ。平然と「ヤだなァ心配いりませんよ アシがつくような(ry」ヤバイ。挙句とってつけたように「これが一番彼女を保護する手段だった 現実問題この国のネット犯罪はセキュリティホールだらけだ」と主張ヤバイ。お前の存在がセキュリティホール。「やっとお前の本音が聞けた」とニヤニヤ刑事ヤバイ。無駄に知ったかぶってるヤバイ。どう見ても「変わり者のスゴ腕新人の実は真っ直ぐな信条を共有する場面」が破綻してるヤバイ。「センパイすみませんでした」「バカ逆だ なんかやる時は俺も共犯にしろ」自分の職業を忘れきった発言ヤバイ。とどめに「センパイ明日からも共犯宜しくお願いします!」違法行為予告ヤバイ。柱のアオリに「多少のムチャは承知の上!!アキバの正義はアタシが守る」全然多少じゃないヤバイ。編集部がともすればファイル交換ソフトの奨励ヤバイ。オチに刑事がドラマのダウンロードヤバイ。極め付けに次ページのもっけの扉がヤバイ。瑞希がチャイナ団子でクッキリ見えててヤバイ。今度はあついお茶が一杯ヤバイ。次回は瑞希がウナギ陵辱でもしてくれればヤバイ。

福島聡の『少年少女』は偉大でしたね。