昨日

TMRの皆さんと大友克洋監督の蒸気少年を観にいった。とても明快なストーリーで楽しめた。ベタベタに廃れかけたようなボイミツガルで、主人公がなんてキレやすいんだろうと思った。いかにもバタ臭いヒロインも大時代的な芝居口調で、それはでもハマってる気もした。天馬博士が出てきた。おじいちゃんも出てきたけど、全然萌えなかった。以後ネタばれ含みつつ。

おじいちゃんの科白の1割は「なんということじゃ」で占められていた。おとうさんの科白は「キューキョクの美」それが全てだった。スチームボールの役割というのは、交流電流を高電圧にして送電エネルギーロスを減らす変圧器と同じくらいのありがたみしか説明されてなかったと思うので、腑に落ちなかった。大騒ぎするような大発明だという説得力に欠けた。

科学哲学と少年成長あと窮ッ極の美がテーマなのだが、科学哲学の方は現状説明以上のコトは述べられなかったように思う。延々と対立をかいていって、「結局主人公がどこか折衷するんだろう」という予想が裏切られた点では良かった。けどスチーム城で「じいちゃんの手がけた部分」を発動させた意味が全然無かったので残念。成長譚の方も、主人公が最後の最後までおとうさんの指示を仰いでいた。ヒロインも「私に何か出来ることない?」と云いつつ申し訳程度しか役に立っていなかった。

ともあれ、蒸気噴射の映像は見ているだけで気分が良かった。こういうのはやっぱ劇場で見ないとね。
予告編で香取信吾がニンニン云ってて、コイツやっぱ才能をビンビン感じるぜ、と思った。ゴジラは既にゴジラではなかった。

その後色々あって、僕はカラオケに行かず退散した。帰ってケーブル見たら『この醜くも〜』をやっていた。チャンネルを変えたらカレカノをやっていた。そのまま見ていたらエヴァ7話をやり出した。ガイナックスといったら無音の演出(自動ドアの開閉音だけが静かに響く類の)だという図式を構築した。



前回の日記でWWEの話、いかにも釣りっぽくなって反省してます。単に僕の方で自信が無かっただけで、あまり考えずに書いちったんです。この日記で釣りとか殆どしてなくて、そう思える場合は僕の無知が露呈していると。