さすれば金々先生は一人の名にして壱人の名にあらず

ランキングを書くついでに机の横に重ね積みしてあったマンガを整理して出来たまんだらけ行きのマンガの区画の一番上に『イエローバックス』があった。ある雑誌の中で他の連載に比べて読みやすいのがあると自然とそのマンガが面白く思えてしまう傾向が僕にはあって、これもそういう流れで買ったマンガの1つ。『漂流教師』(パルコキノシタ)もまさにそれで、まんだらけ行きに。転校生が格好良く見えるのと同じ心理だと思う。で、黄表紙がどうのと言及してあるマンガだったので母上に読ませてみる。「どの辺が黄表紙なの? いやーこの人黄表紙が本質的には分かってないんじゃないかな・・・穿ちとか・・・滑稽本黄表紙は本当は別物なんだけどね・・・この参考の『江戸百夢〜』も寄せ集めみたいな本だし・・・まあ描きたいものはあるんだろうけど、未熟」 俺大喜び。久しぶりに読み返してみて、まあ後書きだらだら描く奴は器が知れるよなと思った。作者は最近何してんだっけと思ったらコミック☆ワイドショーに描いてたらしいです。作者サイト。あーヌーベルまんが頑張って下さいって感じだけど、逆にボワレとくっつきすぎたのがこの人にとって不運だった気もする・・・。サイトの中で長々とBD=オシャレ系 という偏見について述べてるけど、谷口ジロー福山庸治やまだないと、っていう人選持ち出してアンチオシャレとか云っても無理があるんではないかと思った。つーか太田出版がそもそも半分近くオシャレなのでしょうがない。中村明日美子もよく考えたらフランスネタだったし、やっぱ頑張って下さい。


で、母上が貸してくれた『江戸の戯作絵本(一)初期黄表紙集』(社会思想社現代教養文庫)で「金々先生栄花夢」を読んだのでした。オケサーで疲れきったのでぐだぐだです。来期はかなり楽をする予定。だって辞めるかもしんねーし。