“誇り”を

決闘、決闘の宣言というのは格好良いですね。と大河原上の「銅像デスマッチを申し入れる!」の時も思いました。あの大河原氏が「申し入れる」なんて謙譲語を使ってるくらい、果し合いとは神聖なもの。・・・つうわけで『パンプキン・シザーズ』4巻を買いました(昨日)。この巻に収録されてる辺りを立ち読みして揃えようかと思い立ったくらいなので、勢いがあって良いですね。3話で1冊かあ。「“誇り”を」の直前のコマなんてデッサンの狂いっぷりがちと目立つけど、僕はこういう勢いが先行して面白くなってしまうような作品・マンガ家が好きです。えすのサカエもな。ところでこのマンガは最終的に皇帝が黒幕というとこまでいくのでしょうか? 


ダカーポ日記につられてゼロサムワードを読んだ。熟読ではないが、アトラスマンガ家は意味分かりませんでした。いや分かりましたが、何、この、端折り。洗練されたエニクサーはこの説明不足で飛び飛びの不親切な展開を脳内で補完できる、という前提がある気がしてなりません。補完できるけどさ。エニクスマンガのテンプレの1つを持ち出してちょっとオリジナルにひねった後で、テンプレのままの箇所だけ削ると、こう? エニクス系マンガ家も既存の枠組みとかいうのを考えて色々工夫をしているのだと理解しておきます。ちなみにこの雑誌でそういうことに一番自覚的なのがえっとごにょごにょ褥? ではないでしょうか。僕は余計なこと考えずに力を発揮している遊行寺たま『Azarel's EDGE』が面白かったです。


アシストオンで新しいバッグを買った。僕はこの手のデザイン臭のする店が大好きなので1時間近く店内を眺めていました。こういう店も好きですが、こういう店の商品説明の空気読んでる感も好きです。なんかなー、説明しづらいんだけど一種の言説すら感じますよ。ディスクール超クール。この商品説明とか、店頭だと “実際に「Desktop Tent」を使ってモノたちを隠してしまうと、テントの持っているコントラストの強いフォルムによって、不思議と「モノがその中に入っているのだ」という印象が消えてしまいます。” の後に続けて、 “これは机の上を片付けるのではなく、オブジェにすることで存在を消してしまうという新しい収納なのです” みたいなことが(うろ覚えだが)書いてあって、死ぬかと思った。消すってナニ? むしろそのテントが余計な場所取ってるんですけど、とか思うのは僕が空気読めてないからですよね。こんな紹介が書ける店員の教養というか素養というか、不思議でなりません。いやあこういう店ってほんと居心地いいですねプフー。