なんだか間があいた。ブッコフツアー早引けの翌日、親と小田原箱根の方にドライブしてきました。オダワラハコネってどういう人だったかとずっと考えてた。山道蛇行を下る際に左カーブで傾斜がきついと後車輪がスリップをしてて怖かった。グリップ走行。選挙、掃除、床屋、レッスン、会合など色んなことをしてたような、ずっとLA−MULANAやってるだけだったような。


そんなこんなでこっちが滞っていて書こうと思っていたことあまり覚えてない。絶対恋愛SWEETに凪まゆこが載ってた(2回目だった)こと、千川なつみと共にあまり面白くなかったこと、恋愛白書系列は全部つまらないかと思っていたらパステルに載ってた葦珈のぞむはわりと読めたこと、よりぬきましまろはあずまの部分と作者のコメントが面白かったこと、とかかなあ。


ブッコフツアー買い物の感想を一部書いておく。

  • 荒野の恋桜庭一樹
    • 読点「、」の使い方にこだわりのある人なのか。「新しいお母さん」のかき方は上手いと思いました。一方パパや神無月君の心情はよく分からなかった。後味・後腐れの無い本で読み心地は上品な感じ。でも匂いの描写に力を入れるとき、匂い匂いと連呼するのはあまり芸がない気がします。ズイケンさんの「コミティアっぽくないか」という指摘は…題材はティアでもよくあるけど料理はこっちが上手いですね。
  • 星の砂漠 タルシャス・ナイト(船戸明里、原作友谷蒼
    • 「各店ノルマ1冊」のために選んだ本。意味がよく分かりませんでした。ふなっちょの絵はいい。おしまい。
  • 恋愛映画のように,は(山田睦月×菅野彰
    • ウィングスで最近連載終了した『デコトラの夜』が面白そうだったので同コンビの既刊から探ってみた。「他人を愛する」というのは菅野先生が好きなテーマなんでしょうか。単巻で短編2つ、こぢんまりとさせずに(多少おさまりは悪いが)まとめた原作の手腕、だと思います。でも『水と器』1巻を読んだときも感じたけれど山田睦月はまだ絵の伸び代があるので頑張ってほしいです。既にこのタッチでかなり上手いしもう一段階ってどうなるのかよくわかりませんが。面白いのに感情移入し切れない…。
  • 彼女が飛んだ日(手代木史織
    • 長いことムシっていたのをようやく購入。最初の話が結構ハードだったので、このペースで1巻続けるのかと期待したんだけど短篇集だった。ショッキングな展開で読者の気を引いてるだけでそんなに力作でもないと思います。いじめというのはどの程度深く扱えば面白い作品になるのか、難しいですね。
  • 僕らはみんな生きている(山本直樹
    • 今はなきABCで立ち読みし、会誌の図版1コマのために大判で前巻を買い、売り、今回普通サイズで揃えた。山本直樹原作付きというともう1つ、『ありがとう』だと思うけど僕はこっちの方が好きです。そんなに読んでないけど多分山本直樹の中で一番好き。3年ぶりくらいに全話通して読んだらやっぱり良かった。男の顔描くのほんとうめーのな。この人は作品中の発言でいちいち隙を消しているのがいいね。『あさってDANCE』も読めば一層面白い・・・?
  • 夜を超える(やまじえびね
    • この前のひらがな作者レビューでこの作者の別作品を推したことがあったけど、その時は自分もどういう人か知らなかった。100円だったので購入。なんというか、描きたいものはあるんだけれど実力以上に空回りしているような。観念的過ぎます。似たような話を山名沢湖ならもっと軽くあしらえている。そしてミルキィ・イソベ装丁のこのマンガが掲載されたフィールヤングという雑誌は骨の髄までサブカルだと。そういえば魚喃キリコの『南瓜とマヨネーズ』を推したのも自分だったっけ…。