アーベル群G1とその部分群H、準同型写像1:G1→G2に対し、f2(xH)=f1(x)f1(H)、f3(x)=xH(定義域はKerf1)と定めると、同型定理でKerf1/Kerf3〜Kerf2 というようなことまでやって、ひとまず群の話が終わった。どうでもいいけど、部分群・可換環という単語は韻がいいのに、体では類するのがなくて少し寂しいです。ね。敢えていうなら多様体かなあ。階数(rank)が群で出てきて少し驚いた。


めぐりあう時間たち」(原題The Hours)を観た。例によってヴァージニアウルフ関連の映画ということでレンタルしたんだけど、なかなか面白かった。ウルフ役のにコール・キッドマンが最高に美人。「ドッグヴィル」も二コール主演だったけど別人かと思うほどでした。リッチモンド転居の頃だから調べると設定では32歳くらいで、撮影当時の実年齢とほぼ同じくらい。メイクも別に若作りしてなくてむしろ精神疲労でやつれてるんだけどそれがもう綺麗でたまらない。・・・未亡人好きとか分かるような気もしたけど、単に老け顔が好みなのかも。ウルフは同性愛の作家として知られていて、映画でもレズビアンカップルが複数出てくるのだけど、百合っぽくて華やかというよりも三十前後ばかり。キスシーン見ても色っぽいというよりは熱がこもってて迫力あるという感じで、「やおいとホモはちがう」に似たものがあった。でも同じ同性愛でもおっさん同士のべろちゅうよりは婆さん同士の方が想像して抵抗がないような。ジェンダーの堅い話をする映画ではなくて、見入っているうちに2時間が終わるおしゃれなものだったです。音楽もわきまえててよかった。


で、超映画批評を見たらあんま評価が高くないなあ。ウルフ好きな人には思うところがある映画なんだろう。個人的には「SAW」と同程度には楽しめたんだけど。