大学入学で買ったノートPCも最近は傾けるとHDDが子犬のような鳴き声を出すので少し不安になってきた。アクションゲームがメインなら本格的にデスクトップPC購入を考えるのだけど、いまのとこ2DRPGやらシミュレーションに興味があるのでまだ騙し騙し使っていくつもり。たゆ唄面白そうだなあ。


四季大賞の「虫と歌」(市川春子)めっちゃツボだった。同じ高野文子ライクな絵でも奈良佳子は余り好きじゃない(高野文子もそんなに好きじゃない)が、この絵は惚れますね。描き分けがギリギリで出来てるし。オチは結構まんまというか篠房六郎の「やさしいこどものつくりかた」といっしょだったけど、2回目読むとそれほど意外性は意識してないのかも、と思った。57〜61頁の手で顔をおおうコマや2階から落ちてる影とか、演出上手いなあ。あとはもう全編に流れるふんだんなBL臭がたまらないという話になってしまうが、ヤマシタトモコの「ねこぜの夜明け前」といいそっちの流れがどんどん浸透していって欲しい。難をつけるならラストでしょうか。雰囲気には沿っているんだけどもう少し何か欲しかった。


しかし四季賞ポータブルの試みは今のところとてもいいと思います。今回収録されてる他の作品では植木勝満「呪縛」が面白かった。捻りなく素直に出来てるので文句はつけられないけど大賞を取るには物足りないというのが惜しい。この作者って「鉢かづき姫」の人ですよね? サークル小作人。九龍城的アングラ地下世界のよくある話を尺の長さで補った「鵬の眠る城」と一緒に四季賞を取ったのがなんともいえない対比。特別賞はペンネームを芝孝次に変えたけど大体いつもの大庭賢哉・・・って大庭賢哉のコピーしてる別人だった! そう思ってみるとやはり本家の方が分かりやすいように感じられてきますね。収録4作のなかで1番どうでもいいような。


一昨日吉祥寺の書店ルーエに行った。今までもキン・シオタニの絵が感に障ってていやな印象があったけれど、ブックカバーが対応する単行本のサイズより大きすぎる(上8㎜余る。5㎜以上余るのはモグリです)・本の配置が売ることを全面に押し出しててうざい・にもかかわらずBLコーナーは棚2つだけで出版社別が徹底されてなくて分かりづらい、ということが判明したので晴れてルーエは嫌いになった。3Fコミックコーナーに限定した話だけど。