書店のコミックコーナーで店員に言われる嫌な言葉No.1:「申し訳ありません、検索の機械では在庫2冊ありとなっていますがもう売り切れてしまっています…」 今日の1日、蛇龍どくろの『シュガーミルク』サイン本を求めてはるばるジュンク堂まで行ったっていうのに。無論売り切れじゃなくて昨日完成したサイン本がまだ棚に並べられてないだけという事情が分かっているから嫌。こちらの勇み足だから金曜にもう一度行くけれど、まさかそのときも売り切れてたりはしないですよね。


最近読んだ本と雑誌

  • アントンシク『ガゴゼ』2巻
    • 青龍かわいいよ。絵柄めっちゃ上手いのに、全体的にキャラの顔がややイモにシフトしているのが更にかわいい。結構過去設定が色々あるみたいで、幻冬舎webコミック路線は今後も頑張って欲しい。こっちもいい加減スピカの購読始めないと。
  • 菅野文『オトメン(乙男)』
    • 書店のお試し冊子を読んだら買ってしまった。全話とも終わり方がしっかりまとまってていつ最終回になっても大丈夫な感じ。クラスメイトが実は漫画家って設定はもう止めてくれ、と思わないでもないけど。「マンガみたいな乙女な女の子なんて現実にはいないよ」というのをマンガの中で言っているのはなんだか不思議。
  • デイヴィッド・エディングス『ベルガリアード物語① 予言の守護者』
    • 読むのに3日かかった。小説が速く読めるのって、瑣末な世界設定やイベント後でのお決まりの会話の流れ・分かりきってるけど書き手が省く訳にはいかない心情描写を見越して流し読みすることだと思うんだが、この話はそういった箇所が無かった。今読むと展開がぐだぐだし過ぎ・光と闇の対決なんてもう古典の香りといった印象がどうしても先に出てしまうけど、ページをめくる時に飽きたりはしないのはやはり上手いからなのか。 世界を守る宝を盗み出したやつをとっちめなきゃ、という一番最初の行動が流れに乗ってきたところで、味方側の王族達から召集命令が来て逆方面に強制連行足止めくらいまくりっていう展開は気が気じゃなかったが。 巻末解説にはロールプレイ的な各々の役割を登場人物が皆いきいきと演じていて、“振られた役割の範囲内でとても魅力的な個性を持つキャラクターとなっている”とあるけど、それってなんだか苦しい言い訳をしているような…。スパイならスパイ、優しい巨漢なら優しい巨漢、自分に秘められた力にまだ気付けないでいる主人公なら(同略)としての行動や感情は隙のない描写になっている分、各人の内面的な個性が全然見えてこなくて感情移入出来ない。その辺もタイトル通り予言をそのままに遂行しようという話でそもそも神々の代理戦争だから…という解説のフォローがぬかり無いわけだが。しかし思い出してみると指輪物語も序盤は苦痛に近いし全体としてそこまで手に汗握る話では無くて半ば惰性で読み進めていた気がするので、ツンデレと名高いセ・ネドラ姫が出て来る次巻までは読んでみよう。そのうち。「王の帰還」の頃はかなり面白かった記憶があるし。行きて帰りし格好いい。