お正月2日目に従妹弟たちが遊びに来て、モノポリーしたり上野の国立博物館に行ったりして過ごしました。秋葉原はやっぱり恐がってた。本って読む? と聞いてみたら、宮部みゆきあさのあつこを時々読んでいるらしい。ハリポタも。お年玉代わりに帰り際、『鹿男あをによし』と『17歳のための日本と世界の見方』を渡したが読んでくれるかなあ。


最近読んだ本

  • 戦う司書 1巻
    • スーパーダッシュ文庫=刊行案内の折り込み広告チラシに袴田めらのイラスト という昔の認識をやっと更新。予知の使い方は面白かったけれど、敵の信念が弱いしバトルも全然迫力なかったのが残念でした。ブギポで言うとホーリィ&ゴーストくらい。
  • “文学少女” 1巻
    • 20作近く書いている人が何故ここまで心理描写を無視しているのか理解に苦しみますが、走れメロス=ご都合主義と捉える人が生まれてはじめて書いた小説でもベストセラーになる、という物凄い皮肉は受け取りました。構成は良いしラストは「人間失格だけで太宰を分かった気になってんじゃねえ」という意味でも痛快でした。ブギポで言うとしずるさんシリーズくらい。
  • <本の姫>は謳う 1巻
    • おっぱい。姫との掛け合いはもっとあざとくして欲しかったです。以上3作のラノベ第1巻はどれも続巻への布石がネックになってる気がしたけれど、イラストにも負けていなかったし世界観が割とよく出来ていたのでこの作品が最も楽しめました。ただ、ところどころ感情移入しづらい書き方でひっかかった。ブギポでいうと禁涙境事件くらい。
  • 鹿男あをによし
    • 従妹が奈良大学文化財学科へ行くというのでこの本はピタリかと思い渡したけれど、内容的にはもう少し検討したかった。そこそこ面白くて苦にならないが特に心にも残らない。そんなもんか。
  • 母なる夜
    • 心に残らないといえばヴォネガットはこれで6冊目になるわけだが、危惧していた通り読み終わった瞬間に内容を忘れました。その意味では上の4つは全てこの作品よりも良いという。読んでいる間は各章のオチを楽しんでいられるが、それだけ。『国のない男』はそのうち立ち読みします。
  • 宇宙創世記ロボットの旅
    • 紀伊國屋書店が復刊させたというので購入したスタニスワフ・レム3冊目。既読2冊は『ソラリスの陽のもとに』『砂漠の惑星』なので、ロボット2人のとんち話的な今作は予想外でした。あのレムがそんな軽い題材でひょっとして凄く面白いんじゃないかと身構えたけれど、害のない凡作だった。エデンは買うかもしれない。

好きな作家の全作品が好きかどうかが、その文芸ジャンルが好きかどうかの目安になるんじゃないかという気がしています。