• Judy(ジュディ)10月号
    • 1ヶ月近く前に買った休刊号をようやく読んだので。巻頭はの赤石路代「市長 遠山京香」の最終回。この荒唐無稽がジュディの体現と言ってしまうとかなりアレだが、まあ看板連載であることは間違いないか。川杉こゆりや野崎ふみこは連載用に温めていたと思われるストーリーを読みきりに仕立てているのはなかなか泣けますね。それが上手い話だとことさら。くさか里樹の56巻に渡る長編「ケイリン野郎」の番外読みきりというサプライズや、今はハーレクインに移ってしまった伊藤悶を呼び戻したり(面白かった)というのも成功してる。木嶋えりんも『だいすき。だいきらい』の頃に比べるとかなり良くなってる。
    • 連載作の最終回も慌ただしさを出してないし、軒並み単行本化告知しているのも偉い。そして当たり前のようにどの作品も読み応えがある。総じて、休刊号かくあるべしと思いました。クサい言い方だが、家庭や男女のあり方を25年の間、マンガで提言してきた雑誌としてここまで高いレベルだったんだなという・・・ 編集部全体での和気あいあいとした意識共有を感じました。長年の読者でもないが、今休刊することについてはヤングサンデーよりもずっと惜しい。後は川杉こゆり・ひなた・藤原にこ辺りのジュディ生まれの新人さんの身の振り方が気になるところ。他社なら藤原にこはメロディかな。

どうでもいいが夏木あやのエロコミ作家ラブコメに出てくる、竹林書房の「愛のスペシャリストデラックス」で笑ったのは自分だけだろう。