• オルセー美術館印象派の誕生 ―描くことの自由―@国立新美術館
    • カイユボットの《床に鉋をかける人々》が観覧出来てよかった。観る人みんな言ってたけど、床にワイン瓶置かれてるの働きながら飲んでるの? という疑問が。有名どころが多くて親しみやすい、他は特に印象に残って無い……裸婦画は色気があってよかったね。
  • チューリヒ美術館展@国立新美術館
    • 最初に展示されてるジョヴァンニ・セガンティーニの2作、《淫蕩な女たちへの懲罰》と《虚栄》どちらも好みの作風でよかった。デジタルだと分かりにくいけど、画面にノイズが沢山入った感じでウツウツとしてていいよね……。上のオルセー展よりは楽しかった筈だがあんまり憶えてないな。
  • ウィレム・デ・クーニング展@ブリヂストン美術館
  • 別マまんがスクール」の成立と鈴木光明展@米沢嘉博記念図書館
    • やごさんとリニューアルした書泉ブックマートを冷やかした後に寄った。えっ、あの人もあの人も鈴木光明門下なの!? という驚きと共に、当時の新人育成の活気が垣間見える展示だった。「お前はとにかくストーリーが分かりにくい!」と繰り返し言われてたり、「お前の作品の長所短所はこれ。全編載せておくから他の志望者も参考にするように」と1ページの講評付で公開処刑されてたり、今はここまでアグレッシブにはなれないなあ……という感想。講評チェックシートも展示されてて、こういうタネがあるから新人投稿の講評はどれもそれっぽい指摘事項が作れる寸法なのねと今更分かった。
    • 展示されてる頃の新人作品は青春のやりきれなさとか人間社会に対する警鐘とか、意識高いものが少なくない。時代の要請とか、少女マンガという括りが当時はもっと広かったとか要因は色々あるんだろうけど、今の少女マンガで三原順みたいな思いつめたメッセージなり、香魚子先生の「もう卵は殺さない」に出てくる、春の海で思索に耽ってしまうポエムなり、そういう作品は誰か描いてるのかな? 受け皿はあるのかな? という疑問に対しては否定的な回答になりそうなのは少し寂しい。それで優劣がつく話ではないし、自分の好みという意味では新しいものの方が好きだけど。
    • 展示で一番目を見張るべきは、展示ヒストリーボードのしょっぱなに、鈴木光明より前の育成・指導者としてわたなべまさこが挙がってるところでしょうか。バリバリ現役漫画家なんですがそれは・・・分かってはいるけどこの人やっぱり生きる伝説だよ。