マンガ・本

カトウコトノ 『将国のアルタイル』2巻(講談社 シリウスKC) 1巻の砦の町反乱が明けて、アルタイルを待っていたのは将軍からの降格処分だった。自分の甘さを思い知った挫折エリート君は、本当に国事を動かすに相応しい人間になるため、見識を深めるべく旅…

阿仁谷ユイジ 『ミスターコンビニエンス』(東京漫画社 MARBLE COMICS) 1冊目の『喜劇は恋で進化する』はなんとなく感覚で回避してたんですが、第2作はちゃんと読んだら面白かったです、すみません。東京漫画社の近刊はちょくちょく買ってるんですが、「M…

一井かずみ 『エクスタシー・トレード』(小学館 プチコミックフラワーコミックスα) 発売されたからちょっと時間が空いたけど、最新作についても雑誌感想↑で言及したのでついでに。 最近の絵の荒れ具合(マイナス方向というよりプラスに向かっていない位の…

コナリミサト 『ヘチマミルク』1巻(宝島社 ワンダーランドコミックス) 貧乏・バカ・オトコを見る目ナシと三拍子揃ったヒロイン21歳が、アパートの住人に世話焼かれたりバイト先のヘアサロンで王子様を見出してつっ走る話。アパートがヘチマ荘、サロンが…

CR新世紀エヴァンゲリオン 使徒、再び 最上さくらの出玉補完計画 奇跡の勝ちは さくら覚醒編 (ドンキーコミックス)作者: 吉田小梅,GAINAX出版社/メーカー: 綜合図書発売日: 2008/07/17メディア: コミック購入: 3人 クリック: 22回この商品を含むブログ (5件)…

岩本ナオ 『町でうわさの天狗の子』2巻(小学館 フラワーコミックスα) みんな大好き岩本先生(星流れ)。短編集2冊がとても良かったという印象が強いので、初の連載作はどんな妙味が出るのかと思ったら実にのどかで平坦なラブコメになっていて、正直肩透…

雪野ツナコ 『little bird☆little love』(幻冬舎 バーズコミックスリンクスコレクション) BL誌「LYNX」創刊号からの読みきりを収録した初単行本。この作者がいたので「LYNX」は個人的に高評価補正がかかってました。単行本でまとめて読むと表題作の破壊力…

備忘録的側面も強いのでちゃんと消化していかねいと。 浜田よしかづ 『つぐもも』1巻(双葉社 アクションコミックス) (怪異いかさま+猫神+かんなぎ)/3というWEB連載らしからぬオトク感のある汎神ロリマンガ。順にエロ・ゲーマー・絵柄が該当しま…

大森しんや 『恋ヶ窪★ワークス 愛蔵版』(モーターマガジン社 Motor Magazine Mook) 風変わりな男ボスが店主をするバイク屋「恋ヶ窪ワークス」に、元レディースの少女が見習いをする話。バイク雑誌のミスター・バイクに連載していた作品をまとめた370ペ…

遠藤達哉 『TISTA』1巻(集英社 ジャンプコミックス) 邪眼の殺し屋少女が普通の男の子とミーツするお話。ジャンプSQ創刊号の第1話を読んだときには、実力ある新人がちゃんと出せてて偉いなあと思いました。赤マルジャンプ的な勢いのよさと、今までのジ…

藤宮あゆ 『僕らはいつも』1巻(集英社 マーガレットコミックス) 幼馴染の男の子が都会から戻ってきて、それまで淡々と流れてきた幼馴染面々の周囲も少しずつ動き出してくる話。『週7』もそうだが、藤宮あゆは盛ってる絵柄は派手な筈なのにギャグ方向に外…

西村拓 原作奥田英朗 『家日和』(集英社 オフィスユーコミックス) 夫と妻が自分とお互いを見つめなおす共通の場所、それが家。夫婦家庭のあり方をいろいろな角度から描いたユーモア連作集です。原作の直木賞作家については全然知りませんが、マンガでは話…

小玉ユキ 『Beautifule Sunset 小玉ユキ短編集2』(小学館 フラワーコミックス) 短編集1の方が期待を裏切って微妙にダメな出来だったのでどうなることかと思ってましたが、2の方は割と良かったです。宝島CUTiE Comic休刊とかあまり憶えてないですが、し…

ろびこ 『ひみこい』1巻(講談社 デザートコミックス) ろびこ先生初の続巻もの。単行本デザインが爽やかでいいですね。字体も凝ってるし。ザ・デザートやデザート本誌で載っている分にはとても光って見えるんだが、まとめて読むと内容のインパクトは前2作…

原作/藤野千夜 漫画/志村貴子 『ルート225』(講談社 シリウスコミックス) 元の世界とよく似たパラレルワールドに迷い込み、両親と離れ離れになってしまった姉弟の話。『敷居の住人』の頃の読者を突き放し振り回すような冷めた演出が生きてて、とてもよか…

カトウコトノ 『将国のアルタイル』1巻(講談社 シリウスコミックス) 争乱の時代を生きる天才少年将軍のはなし。シリウスの新人さんですが、達筆なだけでなく描き込み量やコマ割りが元気でいいなあと思いました。名詞や小道具までがきっちりアラビアンな世…

小玉ユキ 『坂道のアポロン』1巻(小学館 フラワーコミックス) ジャズはよく知らないけど、町のさびれた個人書店でBGMに流れてるのは必ずジャズですよね。あの独特の雰囲気は好きです。時間の流れが穏やかになってる感じというか、じっくり立ち読みでき…

小野拓実『他人の欠点』(笠倉出版社 カルト・コミックス) ジュンク堂で購入。“レディコミに身近な家庭物を提示したTAKUMI名作集”という宣伝文句がカバーについてるけれど、昔のレディコミって現実離れした舞台ばっかだったのかなあ。鬼嫁姑系の増刊…

ローリー・リン・ドラモンド 『あなたに不利な証拠として』(早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫) 女性一人称+死のイメージ=小川洋子 むしろそんなに一人称はなかったけど、同じ印象でした。伝えるものは小川洋子よりちょっと劣るけど、警官小説としてのディ…

桜井美音子 『君の物語僕の物語』1〜3巻(宙出版 エメラルドコミックス) 前に感想を書いた『星のやくそく』以来の桜井先生。バツイチの天然系王子様なホスト(四十路越え)が愛の伝道師になって人々の心の隙間を埋める連作集。主人公の王子様(呼称。本名…

小田ゆうあ 『喫茶anger』(集英社 オフィスユーコミックス) リンクの情報だと出版社は創美社になってる。社会のゴミに対する批判視線を描かせると天下一の小田先生です。ムカつくゴミを斉藤さんなりこの単行本なら喫茶店の店員なりがきちんと罰する展開にカ…

ゴージャス宝田 『お兄ちゃんクチュクチュしすぎだよっ』(ヒット出版) 単行本のレーベル名なかった。表紙絵は会心の出来ですね! 兄妹のバリエーションが豊富で上手いなあよく思いつくもんだと楽しめました。一番好きなのは「スイッチ」の亜季ちゃん。次に…

惣本蒼 『呪街』2巻(講談社 アフタヌーンKC) 狭き門より遠間から放たれた横なぎの一閃の最中森ーが回ってルルーの巻。相変わらず説明が少ないけど、分かりにくさを楽しむマンガだと思うので。根本の仕組みに触れないままでよく描けるなあ。脳がどうのという…

小林尽 『夏のあらし!』3巻(スクウェア・エニックス ガンガンWINGコミックス) そういや雑誌で追えてなかった。“過酷な過去を経て…、物語はタイムリープコメディに!”って帯の説明はにんとも。58ページのやよゐさんの表情がいいですね。相方が機銃掃射に晒さ…

アサミ・マート 『木造迷宮』(徳間書店 リュウコミックス) コミティア勢ということで。リュウは飛ぶ鳥を落とす勢いで頑張っていってほしいです。もう1人の初単行本は様子見で。描き下ろしあるのかなあ。 TOBI 『眼鏡なカノジョ』(ソフトバンククリエイティ…

石川雅之 『もやしもん』6巻 (講談社 イブニングKC) ちょっと遅いですが何度か読むうちに意外と伏線(というかリンク)があることに気が付いたので。遥と偽装カップルを組んだ際に美里が「恋人といったら俺はそれくらいしか知らんから」といきなり手を取…

日坂水柯 『めがねのひと』(白泉社 ジェッツコミックス) メガネとハダカとどっちが好きなのか分かりませんでした。どっちも好きなのか。シギサワカヤの時も思ったけれど、同人で上手い人の同人再録はやっぱり上手い同人なので。「数学ガール」のコミカライ…

小川幸辰 『エンブリヲ』3巻(エンターブレイン BEAM COMIX) 出産するシーンがそれまでの流れを無視して処女懐胎サイコウという雰囲気になっていた(と感じた)ので物凄いロリコン臭がしました。まあ良い悪いで言えばそれよりもヒロインと虫のグレートマザ…

阿久津柑子 『王子殿下のご奉仕猫』(エンターブレイン ビーズラビーコミックス) コミックJune掲載の短編を収録した、新人さんの初単行本。Juneで読んでいたときはWingsと間違えて投稿したんじゃないかと疑いたくなる可愛い絵柄で、誌面からも浮いてましたが…

すごくどうでもいいですが、須賀しのぶの『帝国の娘』を読んだら林檎酒が美味そうだったので風呂場にシードル、じゃなくてアップルタイザーを持ち込んでみたけど、キャップがお湯で滑って飲めなかった悲しい。 曽根富美子 『親なるもの断崖 第1部』(宙コミッ…